骨折について
リハビリテーション科の加茂谷です。
当院には様々な疾患で来院される方がいらっしゃいますが、その中でも骨折は日々の臨床の中で症例数が多いと感じます。経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
特に冬の時期には転倒される方が多く、手関節や足関節、背骨(腰椎)の骨を骨折してしまう方が少なくありません。
本日は骨折後の治療や経過について簡単にお話ししたいと思います。
骨折は折れる部位や重症度によって治療方針が変化します。大きく分けると保存療法と手術療法に分類されます。不全骨折(ひび)のような軽度なものは保存療法(固定)、転移(骨のずれ)が大きい、複雑骨折の様なケースは手術療法が第一選択になる傾向にあります。
骨の治癒過程
炎症期→修復期→リモデリングの3行程で行われます。
数週間〜数ヶ月でリモデリングは完了し、場合によっては数年続きます。
上記のように部位や折れ方が多様であるため、症例によって差があります。
早期からの荷重、捻りが加わる動作などは骨癒合を妨げる原因になる場合があります。
リハビリテーションでは、炎症の管理や拘縮(関節が固まった状態)を防ぐ可動域訓練などが主な内容になります。その後骨癒合に合わせて筋力トレーニングや動作訓練を実施していきます。
ご拝読いただきありがとうございました。
余談ですが、女性はホルモンバランスの影響で骨粗鬆症(骨密度が下がり骨折しやすくなる状態)になりやすいと言われております。当院では骨折の予防となる骨粗鬆症の治療も行っておりますので、ご気軽にご相談ください。
加茂谷 真平